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夜の営業にいそしむホーチミンの高級男娼

 ホーチミン市には、高級男娼をあっせんする組織がある。また、「個人営業」の男たちが夜の街頭に立つ姿も見られる。ある者は遊びの金欲しさから、またある者は家計を支えるためにと、身体を売る理由は様々だ。
 あっせん組織に属し高級男娼として生計を立てるためには、容姿や立ち居振舞い、体力など多くの条件をクリアしなければならない。その後、接客方法やベッドでのノウハウ、多額のチップを得るための方法などを伝授され、これらを実践できて初めて正式に組織と契約を交わすことが出来る。収入は客から得る料金の50%とチップで、残りは組織に納めなくてはならない。客は、外国人や会社経営者、芸術家などの同性愛者が大半を占めている。
 ホーチミン市Binh Thanh区に住むChungは以前、高級男娼として働いた経験を持つ。彼は、「客が入ると、専属の男娼全員が呼ばれる。僕らは白いシャツに黒いズボン、コロンをつけポマードでキメることになってて、一列に並んで客からの指名を待つんだよ」と話す。彼は当時、1日平均4〜5人の客を取り、1日の収入はチップを入れて約40万ドン(約27ドル)だったという。
Tan Binh区在住のHungは、「収入はサービスの質にかかってるんだ。客は満足すれば惜しみなくチップをはずんでくれるよ」と話す。高収入を得るために彼らは美しさの維持と体力増進に余念が無く、洋服やアクセサリーで着飾る他に滋養強壮効果のある食べ物を摂ることも忘れない。
 中年女性も彼らのお得意様だ。彼女たちは夜の相手をする個人営業の男を探しにディスコへやって来る。彼らには容姿やテクニックの他、ダンスが上手いことも必須条件だ。Nam Dinh省出身のNは、「ディスコで1人タバコをくゆらせてる女がいたら、近づいて礼儀正しくダンスに誘うんだ。踊っている最中に局部が触れ合うようにすれば大抵の女は興奮して、しばらく踊った後にホテルに向かうのさ」と話す。彼女たちは家庭に問題があるか、夫の浮気への仕返しに男を買いに来るのが常だという。
客を多く取れば収入は当然増えるが、彼らは「体力の限界を知る」ことが大切だと口を揃える。以前、テクニック抜群で人気のあった男は、連日5〜7人の客を取っていたが、次第に体調を壊して仕事を続けられなくなった。Chungは、「この仕事は体力が勝負だから、自分で調整しないと長くは続かないよ」と話す。
 道路沿いに立って営業している男たちの中には組織からお払い箱にされた者や、飲み代や彼女とのデート代を稼ぐために身を売る素人もいる。5区Nguyen Kim通り、10区Ly Thuong Kiet通りはこの手の男性の商売エリアとして知られている。
 8月初旬のある日、私は友人と2人でゲイを装いバイクで5区Nguyen Kim通りへ向かった。辺りは居酒屋が軒を連ね、「ヨー! ヨー!」という陽気な乾杯の声があちこちから聞こえ賑わっていた。友人から、「バイクをゆっくり走らせて、時々ウィンカーを点灯させれば男娼が近づいてくるよ」と教わり、言われた通りにしてみると、道路の向こうにいた25〜27歳くらいの男たちが手を振って合図してきた。彼らに近づくと2人が遊びに行こうと誘ってきた。そのうちの1人が、「楽しい夜を保証するよ。満足しなかったらお金は要らないから」と言ってきた。もう1人は友人の肩を抱いたり頬を撫でたりしながら誘っていた。私が値段を尋ねると、「朝までなら20万ドン(約13.3ドル)、早いのが好みなら10万ドン(約6.7ドル)。ホテル代は僕たちが持つから、満足したらチップでね」と言う。私たちは料金が高いなどと嘯きその場を去ると、背後から2人の「安くしてあげるからぁ」と呼び止める声が聞こえた。
 夜11時になると居酒屋も閉店準備を始め人影も少なくなり、辺りにはバイクや自転車数台がうろついているのが目についた。友人は、「彼らは営業中の男娼で、2〜3時くらいまでああして客を探すんだ」と言う。しばらく様子をうかがっていると、1人の男性がバイクをゆっくり走らせながらやって来た。すると男娼が近づき、しばらく言葉を交わし、2台並んでどこかへ消えていった。
 中にはこんな話もある。Binh Dinh省出身のLは家庭が貧しく、3人の弟たちの学費を稼ぐために昼は建設作業員を、夜はNguyen Kim通りに立ち男娼をしていた。これを知った弟たちの1人がショックのあまり出家した。さらに、Lはホテルでコトの最中に公安に現行犯逮捕され、ホーチミン市労働傷病兵社会福祉省直轄の更正施設へ入所する羽目になった。また、Tan Binh区在住のHは、男娼を続けるうちに性癖が変わり、今では自分が男を買う側になったそうだ。

(Thanh Nien)
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