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ベトナム企業のIT化と課題

 郵政通信省と国家情報テクノロジー(IT)指導委員会、Da Nang市人民委員会は、Da Nang市で「企業へのIT導入」をテーマに第2回国家ITセミナーを共催し、IT関連企業約200社が参加した。今回のセミナーは、各企業におけるIT活用の現状および今後の計画について話し合うことを目的に開催された。席上、国家IT指導委員会の委員長を務めるPham Gia Khiem副首相は、「ベトナムのIT分野はここ最近で目覚しい発展を遂げた」と述べた。しかし、企業におけるIT導入を始めとして国内のIT分野は依然として多くの問題を抱えており、政府はIT分野発展の現状に即した法整備を早急に行うと共に、長期計画を立てる必要がある。
 国家IT指導委員会は会議に先がけ、ベトナム企業217社を対象にIT導入に関する意識調査を行ったところ、▽企業活動に効果的・86%、▽労働効率の上昇に効果的・77%、▽製品・サービスの品質向上に効果的・43%、▽企業競争力の向上に効果的・59%となった。
 社内IT投資に関する調査では、投資額は各社平均で売上げの0.05〜0.08%とわずかで(米国は平均1.5%)、大半の企業では初期設備投資を行った後はソフトウェアをアップグレードする程度に留まってる。政府は、2010年までに全ての国営企業でITを導入し、全国の企業でIT投資額を各社の売上げの1%にまで引き上げることを目標としている。
 ITを全く導入していない企業は、国営企業で10%、その他の企業では60%にも上った。ある企業の代表は、「多くの企業では、随分前からパソコンが導入され、文書作成に利用されてきましたが、さらに効果的な利用法となると約80%の企業が知らないと答えるのが現状です」と話す。こうした状況下で、各企業で活用されているソフトウェアは財務管理や会計ソフトのみというのも理解できる。現在、IT導入済み企業の約88%が財務会計ソフトを利用している。
 すでにITを導入している企業にとって、満足できるソフトウェアの割合が約20%と低いことも問題となっている。また、40%の企業がITを導入したものの有効活用できていない。これは、IT部門を任せられる人材の不足があげられる。約100社のIT導入を手がけてきた、AZソフトウェア開発社のPhi Anh Tuan副社長は、「企業側はITについての知識不足のため、明確な目標や計画を立てにくいのが現状です。またベトナムでは、ITコンサルティング業の歴史が浅く、コンサルタントと企業側の協力体制が整わず、経営側と現場でITに関する知識に格差があるため問題が発生することもあり、社内IT化推進を妨げています。また、社内の各部署でシステムが統一されていない場合もあり、共通のプログラムを使用することが出来ず、IT化の障害となっています。民間企業や外国企業ではIT導入は比較的容易に実現しますが、国営企業の場合、互換性の問題などから全ての業務に同時に導入出来ない場合もあります。そのため、社員は新旧のシステムが入り混じった中での業務を迫られ、ITを有効活用できる環境が整っていません」と話した。
 国内企業のIT化推進対策として、ベトナム商工会議所のNguyen Van Thao副書記長は、「政府は早急に、IT応用開発促進基金を設立し、IT化推進を行う企業を対象に優遇政策を打ち出す必要がある」と述べた。さらに、ITを専攻した学生が卒業後に企業の即戦力となるよう、政府は早急にIT分野の人材育成プログラムを作成する必要があることも指摘した。

(Sai Gon Giai Phong/Tuoi Tre)
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