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人材確保に悩むベトナム企業

 転職を繰り返す若者が多く、ベトナムの企業は人材確保に悩まされている。入社して間もない社員が賃金アップを要求し、叶えられなければ退職するケースもあるという。
 人材派遣会社のNguyen Thi Thu Giao社長は、工員から管理職に至るまで様々な人材を企業に紹介してきた。彼女は、「企業側が求める人材を探すために、弊社は能力や性格、適性等の診断テストを行います。しかし応募者の忠誠心までは量れません」と話す。紹介した人材が入社後すぐに退職してしまうケースは日常茶飯事のため、まじめで熱心に働く人材に出会えた時は感慨もひとしおだという。
 Giao社長は、最近の若者は現実を直視しない傾向にあると指摘する。初任給が80万〜120万ドン(約53〜80ドル)というこのご時世に、月給200万ドン(約133ドル)でも不満を漏らす新入社員は多い。実務経験の無さを棚に上げ先輩と自分の給料を比べ、「差がありすぎる。プライドが傷ついた」などと不満を漏らす始末だ。思慮に欠け他力本願な社員に企業側もお手上げ状態だという。
しかし中には忠誠心をもって働く若者もいる。Giao社長は最近、新卒として理想的な人材をあるベトナム企業に紹介した。彼女は大学で労働衛生管理学を専攻し、夏休みには毎年ボランティア活動に参加していた。入社後、炎天下での力仕事も積極的にこなし、4カ月目に工員40人を管理するマネージャーに抜擢された。今後、企業側は彼女を幹部候補生として教育していく予定だという。
 Giao社長は人材を選ぶ際、応募者が業務内容に強い興味を持っているかどうかを確かめるという。さらに、「転職者が多いのは社員だけの責任ではありません。彼らが積極的に仕事に取り組めるよう企業環境を整えることも重要です。公平な能力評価制度を取り入れ、努力は必ず報われることをベトナム人社員に実感してもらうのです」と話した。

(Phu Nu)
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