■Phan Thiet
Phan Thietに到着しバスを降りたとたん、バイクタクシーの運転手たちに取り囲まれた。リゾートが集まるMui Neまでの料金は1人6万ドン(約4ドル)、Hon Romビーチまでならさらに1万ドンかかると言う。高いと言うと、Mui Neまでは27キロ、Hon Romはさらに7キロ先で、妥当な値段だと言う答えが返ってきた。タクシーは僅かしか無く、夜になると車やバイクはほとんど走っていないという。実際、タクシーを呼んでも来なかったため、結局彼らの言い値を受け入れるしかなかった。
宿を探すのも一苦労だった。Hon Romでは1泊10万ドン(約6.7ドル)もする割には粗末な部屋さえ満室で、さらにレストランでは店内にハンモックが吊され、宿が見つからなかった観光客はそこで寝泊りしたようだ。
結局Phan Thiet市内で1時間以上探し回ったが、どのホテルも民宿も空き部屋が無かった。野宿しなければならない状況になったため、私たちは地元の友人に助けを求めた。友人はありとあらゆる場所を片端から当たってくれたが、なかなか部屋は見つからなかった。「かなり大変でね、とりあえずの部屋しかないけれど大丈夫かな」と電話で聞かれた時、私たちは「もちろん。何もないよりましだ」と藁をも掴む思いで答えた。
友人が連れて行ってくれた「部屋」は、僅か6uほどの四方をベニヤ板で囲んだ粗末なものだった。しかも出入口に穴が開けられているだけで扉さえないというこの「部屋」の料金は1泊20万ドン(約13ドル)もするのである。頼み込んでマットレス1枚と小型扇風機を貸してもらい、寝床は何とか確保したものの、「泥棒が入ってくるのでは」と心配でなかなか寝付けなかった。
■Vung Tau
Vung Tauでは、フロントビーチからバックビーチまで1時間以上探したが、ホテルはどこも満室だった。バイクタクシーに連れられて、路地にある何の看板もない民家を訪れた。大家は丁寧に挨拶し、4階にある10uほどの小部屋へ案内してくれたが、そこにはマットレスもなく、ござが敷いてあるだけの簡素なベッドと小さな机しかなかった。「1泊35万ドン(約23ドル)です。今すぐ決めなければ後で戻ってきても後悔しますよ」と女主人は強気だった。市内ではホテルの部屋が見つけられなかった多くの観光客が建設現場の倉庫で夜を過ごした。
■Nha Trang
連休中の観光客数は約2万5000人と予想され、それでも旅行関連のサービスは大混乱となった。4月29日の午後から何百台もの車が押し寄せ、至る所で交通渋滞となり、宿泊料は通常の4〜5倍にも跳ね上がった。ホテルの予約をせずに来たツアーグループは、Tran Phu通り沿いのビーチで野宿する羽目となった。Thap Ba温泉へ向かう道路は車とバイクで大混雑し、警察もお手上げ状態となった。5月1日午前から、Nha Trang駅ではホーチミン市行きの午後便の乗車券を購入する観光客が押し寄せ、通常の切符がすぐに完売したため、座席の無い臨時チケットが1枚7万7,000ドン(約5ドル)で販売された。ニャチャン近郊のDoc Letビーチでは、何千人もの観光客が押し寄せたため、テントやビニールシートを奪い合う状態となり、中には暑さのあまり失神した人もいた。ビーチのトイレは非常に汚く、特に女性用のトイレでは汚水が溢れ出した。
■Can Gio県
連休中、Binh Khanhフェリーに乗ってCan Gio県へ渡った観光客の数は、昨年の1.5倍の6万7,000人となった。大勢の客が詰めかけたのは「死期の近い鯨が漂流している」といううわさが流れたためだ。しかし、鯨がすでに埋葬されたことが分かると、観光客はビーチへ向かったため、付近の駐車代、食事代などの値段が跳ね上がった。
駐車代は通常、バイク1台2,000ドンのところが5,000ドン、料理を2皿頼んだだけで4万ドンも請求された。Suoi Tien遊園地やDam Sen公園の周辺にある違法駐車場では、バイク1台の駐車代は5,000〜1万ドンとなった。
■ハノイ
連休初日の4月30日、ハノイの駅やバスターミナルは早朝から各地に向かう観光客でごったがえした。南部バスターミナル管理会社のDao Ngoc Anh社長によると、連休に備え800台のバスを用意し、さらにThai Binh省やNam Dinh省に向かう観光客用に他社から大型バスを何台も借りたが、それでも全て満席になった。この日のバス利用者数は予想をはるかに越え、通常の2倍以上の2万4,000人にも上った。ハノイのGia Lamバスターミナルでも、Quang Ninh省行きの便を追加したが、朝から観光客が殺到したため、午後まで待たなくてはならない有り様だった。普段から交通量の多い道路や橋では、交通警察が交通整理にあたったにも関らず、午前7時から昼頃まで渋滞が続いた。
ハノイのHang Co駅では、約1カ月前から乗車券の販売を開始していたが、Lao Cai省、Vinh市、Hue市行きの列車は全て満席となった。臨時便も用意されたが、それでも旅行客の需要には追い付かなかった。
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