4月20日、ホーチミン市のTran Boi有限会社の工場落成式で、青少年職業訓練第2センターの研修を終了した工員への制服授与式が行われた。
同センターの研修生176人の代表30人は、2年間着た研修生の制服を手に持ちステージ上に整列した後、順番に机に向かい正社員の青い制服に着替えた。
その後、研修生の代表とTo Ha Tu社長が労働契約書に署名し、正式に工場の社員となった。Hさんは嬉々として「労働契約書にサインするのは生まれて初めてです。17歳の時、麻薬中毒になり、これまでに3度の治療を受けましたが、すべて途中で挫折してしまいました。でも今回は、このセンターで24カ月の研修を終了し、工場で働き給料をもらう正社員になることが出来ました」と語った。Hさんは他の20人の女性従業員と共に工場で袋詰の作業を担当し、40〜50万ドン(約27〜33ドル)の月給を受け取る。
プラスチックプレス機を担当するTさんは以前、麻薬を買うために両親に金をせびり、それを使い果たすと盗みを働いた。禁断症状を押さえるための麻薬欲しさに、仏壇の上に供えられていたお菓子を箱ごと盗み、それを売って金に換えたこともあった。うしろめたい気持ちはあったが、薬の誘惑には勝てなかった。「私の人生は滅茶苦茶でした。こうして会社で働けるようになるとは夢にも思いませんでした。過ちを償い、真っ当な道を進む機会を与えてくれたことに心から感謝しています」と語った。
Tu社長は彼らについて「勤勉で、作業も丁寧です」と話す。6カ月前、70億ドン(約46万6,667ドル)を投じ、更生した麻薬患者の社会復帰を目指した工場の建設を決めた時は非常に不安だった。しかし、彼らの働きぶりを確認し、製品を検査して、自分の判断が間違っていなかったことを確信したという。
また同日、Trinh Son Thuy有限会社が輸出用の袋、紙、紙銭などの生産工場建設の着工式を行った。工場の投資総額は60億ドン(約40万ドル)で、センターの研修生約300人が雇用される予定だ。Nguyen Viet Thuyenセンター長によると、現在センターには女性240人を含む1,587人の研修生がおり、これまで247人が24カ月以内に社会復帰を果たし、年末までに616人がセンターで研修を終了する予定だ。麻薬中毒患者の社会復帰のきっかけとなる工場へ投資する企業が増えることで、さらに多くの研修生が制服授与式にのぞむことが出来るのだ。
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