ホーチミン市内の民間企業に勤めるハノイ出身のHさんは、Binh Thanh区の分譲アパートに住んでいる。家賃は光熱費別で月180万ドン(約120ドル)、部屋の広さは約50uだ。このアパートにはHさん以外にも賃貸契約による入居者が10人以上いる。
Binh Thanh区やPhu Nhuan区内のアパートでも賃貸契約による入居者は多く、家賃は、月100万〜200万ドン(約67〜133ドル)が主流だが、中には300万ドン(約200ドル)の物件もあるという。中心部の割高な分譲アパートを借りる人も多いが、地方出身者は、勤務先や学校から多少離れていても家賃の安さを優先し、1カ月数十万ドンの部屋に住む人がほとんどだ。例えば、市内の大学に通う地方出身の学生5人は、Go Vap区Nguyen Kiem通りの路地を入った所にある1軒家を借りている。建築面積は16uで、家賃は月90万ドン(約60ドル)、1人あたりの家賃は18万ドン(約12ドル)だ。
ベトナムで賃貸物件を探す場合には個人による仲介が主流で、不動産仲介業者を通して部屋を借りる人はまだ少ない。この学生5人も、Go Vap区で賃貸物件の世話人として有名なYさんという女性に紹介してもらったという。ホーチミン市のある大手不動産会社によると、賃貸物件の仲介業務は多大な労力を費やす割には、家主と借り手との間で折り合いがつかず契約締結に至らないケースが多いため、あまり魅力的なビジネスではないという。
専門家によると、賃貸物件を借りるのは地方出身者が大半を占め、需要はさらに伸びる見込みだという。統計によると、ホーチミン市在住者の4人に1人は地方出身者で、この中には外国人が含まれておらず、在住外国人の需要も大きい。各工業団地管理委員会によると、Tan TaoやLe Minh Xuan、Vinh Loc工業団地・輸出加工区では、韓国や台湾、中国、日本などの数百社の企業が活動しており、各社それぞれ2〜3人の外国人が勤務している。Song Than、Tan Thuan、Linh Trungなどの工業団地・輸出加工区の周辺では賃貸物件や社員寮などの需要が高まっているという。
また、賃貸用に分譲マンションを購入する人もいる。Binh Chanh県に建設予定のTan Taoマンションの10階に100uの物件を3万8,000ドルで購入したある女性は、月500ドルで賃貸し6〜7年で元を取るのだという。Phu My Hung新都市ではこのような物件が月1,000ドルで賃貸されている。
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